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祥雲斎と中谷巳次郎 | 此君亭前日譚 op.3
中谷巳次郎は、郷里の北陸で旅館経営に失敗し別府に流れついて、一軒の骨董屋を始めます。モノを観る眼は確かで、茶の心得もあって風流な人物だったそうです。後に別府の観光開発に尽力した油屋熊八が、湯布院に新たに作る宿(後の亀の井別荘)の管理人に指名したことからも、きっと面白みがあっ...
渡邊 航
2022年12月10日読了時間: 2分


祥雲斎の框(かまち) | 此君亭前日譚 op.2
生野秋平(後の祥雲斎)は20代の頃、海沿いを走る国鉄日豊線の車中から「空き部屋あります」の張り紙を目にすると、すぐさまその部屋を借りたそうです。そこは大分市白木の海岸線。今のような国道も無く、部屋のすぐ前には砂浜と海が広がっていました。この場所に移った理由は単純明快で、山に...
渡邊 航
2022年11月10日読了時間: 2分


此君亭のDNA | 此君亭前日譚 op.1
竹工芸の分野で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された生野祥雲斎(本名:秋平/1904~74年)は、若かりし頃に見た佐藤竹邑斎(1901-29)の花籠に魅せられ、竹芸の世界へ入りました。第二次大戦を経て郷里大分に戻ると、別府湾にほど近い棚田の跡に簡素な自宅と工房を...
渡邊 航
2022年10月10日読了時間: 1分
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